DUAL LIFE PRESS デュアルライフプレス

無理せずにできるところから田舎暮らしをしたい。 二地域居住を実現するヒントや情報をお届けします。

タグ:山形県

東北地方の復興のためになにができるか。


山形市にある東北芸術工科大学の関係者の
Twitterコミュニティが母体となり
「福興会議」がはじまりました。
Twitter:@fukukou_act

地震翌日の3月12日に発議され、
現在、80人規模の学生や有志が集まって
中長期的な復興アクションについて
ブレストを重ねています。

この会議の狙いは
3.11以前の街の再興を意味する「復興」ではなく
3.11以後に改めて追い求める「幸福」のかたちを
被災した人々とともに考え、デザインし、分かち合うこと。

山形出身の絵本作家、荒井良二さんや
放送作家の小山薫堂さんなど
これまで芸工大のムーブメントに参加してきた
メンバーも参加し、
その活動がはじまろうとしています。

「福興会議コミュニティ+活動カテゴリー」
http://twitpic.com/4b9e7c

今回は夏の帰省の話。

お盆休み、夜中に4時間半かけて山形へ帰りました。
door to doorで片道400km。

爆睡して、起きたのが10時過ぎ。
遅いブランチで食卓に並んだのがこれ。

山形のだし


大好きなワラビのおひたしは春に採ってきたものを塩漬けしておいたもの。
それから小なすの漬物、ぜんまいの煮物などなど。

右上は山形名物の「だし」です。
乾燥こんぶを細かく切った粉末
(とろろこんぶとかいう名前でスーパーで売ってる)に、
きゅうり、なす、小ねぎ、みょうがを細かく刻んで醤油で味付けしたもの。
野菜から水分が出て、粘りも出てくる。
これをごはんにぶっかけて食べるわけですね。
お茶碗2杯は軽くおかわりできる。

これを食べると「夏だなあ」と思うんだよね。

ほとんど野菜ばっかりですが、こんな感じのごはんが
何食続いてもそんなに苦にならないのは、
子どものころの食生活、
“育ち”なんだろうね、きっと。

豊かさってなんだろう。

山形にあるこの物件を見たとき、
しみじみと考えさせられた。

山形市のとなり、
中山町にある「タガマヤ村」。

1200坪の敷地にある古民家。
壁には昭和のレトロなホーロー看板。
薪で焚くかまど、蚊帳が似合いそうな和室、
小屋には卓球台、お茶を飲みたくなる縁側、
庭の木には秘密基地のような展望台が……。

ここを一日、まるごと一軒借りて過ごすことができる。

基本料金1万円プラス、
平日1000円/一人、土日祝前日2000円/一人。
最大20人まで宿泊することができる。

食事は出ないが、バーべQや囲炉裏端でのごはんなど、
自分たちで好きなように使うことができる。

庭で夜空を見ながら入れる「月見風呂」は
まさしく自然のなかの五右衛門風呂。


地元山形に住む人よりも
都会に住む人が反応してしまうのは、
そこには夢に描いたような田舎の古民家があり、
仮住まいではあれ、安価で好きなように生活ができるからだろう。

ここでどう過ごすかは、利用する人の自由だ。
友達を誘って、盛大な飲み会をやろう。
料理人を連れてのパーティもおもしろい。
近くの温泉巡りの拠点に使おうか。

リゾートホテルや高級旅館に泊まるよりも
もっと自由で、もっと豊かな遊び方ができる。

日本の「新しい観光」はもう動き始めている。
使う人、受入れ側の“感度”が上がってくれば、
もっともっと地方は楽しくなる。

山形に行ってきました。

今回の帰省の目的のひとつが
山形市の繁華街、七日町に
5月末にオープンしたばかりの
山形まなび館」を見に行くこと。

山形まなび館


山形県初の鉄筋コンクリート学校建築として
昭和2年に建てられた山形市立第一小学校の
旧校舎をリノベーションし、
市民の「交流」や「学び」の拠点として
新しく設けられた施設です。

別名”MONO SCHOOL”。
ものづくりを行う「作り手」や「学び」の支援を
目的とした交流ルームがあり、
創作活動を行う人や団体に
安価で貸し出しをしています。

6月から7月にかけての週末には
「よもぎ体験教室〜よもぎ染め」(6月20日)
「山形和紙体験教室〜月山和紙のうちわづくり」(6月27日)
「キャンドル体験教室」(7月3日、4日)
が行われています。

山形まなび館の正面入口を入って中央にある、「観光案内室」がこれ。

観光案内室

テーブルやソファは、山形が誇る「天童木工」によるもの。
新作だけでなく、ムライスツールや
板倉準三の低座イスなどアンティークもあります。
全館、こんなシンプルモダンなテイストで統一されており、
しかも、Wi-Fiにもつながります。

この日は平日で、あまり利用客はいないようですが
まだ市内の高校生や大学生も知らないのかもしれません。

イベントスペースでは、普遍的なデザイン性をもつ
DESIGN RESYCLE」展が行われていました。

DESIGN RECYCLE

20年〜30年くらい前、子供のころに使った
ガラスのコップ(リボンシトロンとか!)や、
鋳心ノ工房による山形鋳物をリデザインした鉄瓶など
古いものから現代のデザインのものまで
展示販売をしています。


ちょっと疲れてきたので、ひと休みしたのが「休憩室」の「穀雨カフェ」。

穀雨カフェ

昔の文化祭の喫茶店のようでもあり、
現代のカフェのようでもあり。

珍しいところで
アイスプラントスムージー(300円也)を注文。
プチプチした食感と塩気が特徴のアイスプラントですが、
これがなかなかおいしかった。
これは初体験。流行るかも。

アイスプラントスムージー


店内の中央には“でん”とリヤカーがあって
展示やイベントなどのフライヤーが載せてあるのですが
そのたたずまいもなかなかよかったりして。

毎週水曜・土曜の10時半からは、採れすぎたり曲がってしまって
出荷できない野菜を売る「やおや」も展開中。

扇風機の風にあたりながらひとときを過ごしました。


うちの親を含め、まだ町の変化に
気づいている人は少ないのかもしれませんが
山形は時代の流れに合わせて大きく変わろうとしている。
これまで何度も帰省したなかではじめて、
かすかな希望を感じました。

さらに、このあと、穀雨カフェを営む飯塚さんのご配慮により、
急遽、「花小路トランク」を訪問させてもらえることに。

これはまた次回に。

東京周辺に住む若者たちが
田舎で農業体験をしたいという願いをかなえるため、
独自で受け入れ農家を探して
地道に活動を続けてきたNPO法人「田舎時間」。

2002年に活動を開始し
山形県上山市と石川県穴水町を舞台に
農業漁業体験をしてきました。

すでに100回を超えるまでになったんですね。


私も以前参加して、上山で食用菊の花摘み作業をしてきました。

お昼に地元のお母さんたちが
炊きたてのごはんを握ってくれた
おにぎりのうまかったこと!

これでもけっこう米にはうるさく
かなりうまいごはんを食べてきたつもりですが、
ベスト・おにぎり・オブ・マイライフの記録は
いまだに破られていません。


今年度も活動に参加する会員を募集しています。
「2010年いなカエル会員更新手続き」のお知らせ

田舎での農作業体験と、東京でのオフ会など
同じ目的をもった人たちが集まって
地域食材を食べるイベントもあります。

単なる農業体験ではなく、
地元の農家の方々との人間関係を大事にしてきた「田舎時間」は、
私がさまざまな農業体験を評価するための
ひとつの大きな基準となっています。

私の出身の山形の町に
新しいムーブメントが起きています。

山形市いちばんの繁華街は
旧県庁へと続くメインストリートの七日町。
のはずなのですが、
帰郷の際にクルマで走ってわかるのは
日中にもかかわらず、人通りがほとんどないこと。

シャッター通りと呼ぶほどにはさびれていませんが
地方都市の中心部は、どこも似たような現実を抱えています。


その七日町にあった旧三沢旅館を
学生や卒業生が住むシェアアパートメントに
リノベーションする。

大学での講義をリアルな物件へと拡張したかのような
ミサワクラス」で、さまざまなプロジェクトが進められています。

郊外に位置する大学の近くではなく
中心街に住むというのはどういうことなのか。

自分たちが住むことで、中心市街地を活性化させていくことはできるのか。

そんなことを検証するための実験場として、運営されています。


それを手がけるのは、東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科に
発足した「山形R不動産リミテッド」。

そこにはアートを中心にしたさまざまなジャンルの
学生、アーティストが11名生活しており、
「共有すること」をテーマにしたワークショップが行われます。

大学と連携したムーブメントは徐々に広がりを見せ、
新たな物件を利用した試みもはじまっています。

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