DUAL LIFE PRESS デュアルライフプレス

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カテゴリ: 農地再生

6月1日より、東京都町田市で
遊休農地のマッチングサービスがはじまっています。
(町田経済新聞 6/7)

記事によれば、町田市の市街化調整区域には
330ヘクタールの農地がありますが、
そのうち約10ヘクタールが遊休農地となっています。

里山の風景を保全するために
市が遊休農地の情報を「農地バンク」として登録。
一方で農地を探す人の情報を「担い手バンク」に登録し、
そのマッチングを進めるというものです。

農業経営に興味があれば、個人、法人を問いませんが、
家庭菜園や自家消費用としては利用できません。

あくまで販売を目的として農産物を生産する人に限られます。

この制度を利用すれば、農地法による貸し借りとは異なり、
他人に貸しても確実に土地が戻ってくること、
また、納税猶予農地でも貸し付けることができる、
ことがメリットになります。

この事業は農業経営基盤強化促進法の見直しに基づくもので、
多摩地区では初の試みとなります。

これからの農業は
土地をレンタルするというのも
大きな流れのひとつです。

遊休農地が借りやすくなれば
個人だけではなく、複数の農家が連帯して
農業法人を経営していくという方法も
増えていくでしょう。


山梨県北杜市の耕作放棄地を
東京の事業者がレンタルし、
16ヘクタールの広大な敷地で
農園経営をはじめました。
(asahi.com 6/5)


農園「ハーベジファーム」を運営するのは
都内などでレストランを手掛ける「フードワークス」
医薬品開発支援大手「シミック」

この土地所有者は86人にもなるが
耕作放棄地対策として
山梨県が企業を募集していたものです。
農地の整備費用を県が一部負担し
賃貸借契約の仲介も行うことで
このような動きが活性化している側面があります。

このような支援とマッチングサービスは
なかなか民間では動きにくい部分がありますが
自治体が仲介する信用力は大きいですね。


新潟県寺泊市の高内地区では
4月下旬になると畑一面に
黄色い菜の花が広がる光景が見られます。

これは平成20年から行われてきた
「菜の花プロジェクト」の一環です。

約3ヘクタールの空き地や遊休農地に
菜の花を植えて、なたね油を生産。
家庭や学校給食で使用されます。

使用済みの油を回収して
バイオ・ディーゼル燃料にし
農地の整備に活用するという
循環型の取り組みです。

現在は面積が4.3ヘクタールにまで広がり
資源循環のサイクルシステムも定着してきました。

この取り組みにはクボタもサポートしており
ホームページでは
耕作放棄地向け作物を紹介しています。

菜の花プロジェクトでは
なたね油を特産物とすることで
外部との接点が生まれます。

商品流通やイベントなど
地域外の人々と交流する
糸口がつかめれば
もっと大きく発展していきます。



岡山県里庄町の農家有志が
耕作放棄地を再生する事業に乗り出しました。
(山陽新聞Web News 5/12)

所有者約30人から無償貸与の承諾を得た
2.1ヘクタールで2月から作業に取り組み、
樹木の撤去や草刈で再生を完了。

2年前から栽培に取り組んでいるマコモダケや
いちじく、西洋野菜のトレビスの生産を計画しているという。


この事業の背景には
大震災を受けて農水省が推進する
「耕作放棄地再生利用緊急対策」があります。

今後5年間にわたり、
再生作業や土壌改良、営農定着した場合に
助成金が出る制度です。

助成金が出るからといって
地元がすぐに対応できるわけではありませんが
里庄町のようにすでに構想に着手していたところは
国が後押ししてくれることになります。

耕作放棄地は、その地権者と交渉して
取りまとめる作業がもっともハードルが高いと思われます。
ここさえクリアできれば、就農したい人はもっと増えるはずです。

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