DUAL LIFE PRESS デュアルライフプレス

無理せずにできるところから田舎暮らしをしたい。 二地域居住を実現するヒントや情報をお届けします。

カテゴリ: 地産地消

新潟県寺泊市の高内地区では
4月下旬になると畑一面に
黄色い菜の花が広がる光景が見られます。

これは平成20年から行われてきた
「菜の花プロジェクト」の一環です。

約3ヘクタールの空き地や遊休農地に
菜の花を植えて、なたね油を生産。
家庭や学校給食で使用されます。

使用済みの油を回収して
バイオ・ディーゼル燃料にし
農地の整備に活用するという
循環型の取り組みです。

現在は面積が4.3ヘクタールにまで広がり
資源循環のサイクルシステムも定着してきました。

この取り組みにはクボタもサポートしており
ホームページでは
耕作放棄地向け作物を紹介しています。

菜の花プロジェクトでは
なたね油を特産物とすることで
外部との接点が生まれます。

商品流通やイベントなど
地域外の人々と交流する
糸口がつかめれば
もっと大きく発展していきます。



ちょっとうらやましい話。

山梨県丹波山村では
村内の小中学校の子どもが使う
椅子と机を、この新学期から
県産のヒノキ材に変えています。
(山梨日日新聞 4/26)

写真を見ると、
かつて、自分たちが使っていた机よりも
天板がふたまわりぐらい大きく
すごく使いやすそう。

やはりヒノキの香りがするらしく、
大人になっても美しい記憶として
絶対に忘れないと思います。

食の地産地消で
給食に地元の食材が使われるようになりましたが
林業など、もっといろいろな分野で
地域性が出てくると
この国は楽しくなっていくだろうな。

コストはかかるかもしれませんが
地域活性化につながるのはもちろん、
郷土愛を育んだり、
それ以上の効果がある。
デザインが優れていれば、
文化として定着します。

最後は燃料として
自分たちで燃やせますからね。

丹波山村では、村内の公園にも
木製の汽車の遊具を設置しています。


丹波山村は山梨県都留郡にあるのですが、
甲府方面からのバスはなく、
JR青梅線奥多摩駅からのアクセスになります。

山梨というよりも、東京の奥多摩に生活圏がある。
東京都の水源なんですね。

丹波山村では、小中学校で
親子留学も受け入れています。
期間は基本的に1年間ですが
年度途中や継続しての留学も可能です。

条件は住民登録をして、契約書を締結すること。
一戸建ての住宅は村が用意してくれますし、
住宅料は月1万円〜2万円程度。

今年の新入生は小学校は3名、中学校は4名でしたが、
子どもを自然豊かな場所で育てられる。

丹波山村、着眼点が
なかなかおもしろいかもしれません。


地産地消を積極的に推進する取り組みとして、
地元産の野菜や果物を買うと
ポイントが貯まる「ファーム・マイレージ」という
運動があります。

ファーム・マイレージという
ネーミングがいい。
その名前に惹かれて調べてみました。

佐賀県佐賀市では
市と佐賀市特産物振興協議会が中心となって
平成21年9月から取り組みがスタート。
協力店の直売所やスーパーで買える
佐賀市産の野菜には、金、銀、赤3種類の
「うまさがマーク」が貼ってあります。

金シールは有機栽培で5点、
銀シールは有機栽培、エコ農業で3点
赤シールは慣行栽培で1点と
農法によってポイントが異なります。

このシールを備え付けの台紙に貼って
応募すると抽選で佐賀市の特産品が当たるというもの。

なんか森永チョコボールのおもちゃの缶詰みたい。
絶対に意識してるな。

当初は50点だったのですが、10点に引き下げられたようです。

大阪府東大阪市は平成21年5月より
ファーム・マイレージを提唱した活動をはじめ、
エコマーク48枚を集めると
300円相当の野菜と交換できます。
地場産の野菜を買う=その野菜を栽培する農地を守った
ということで、感謝状ももらえます。

このファームマイレージという言葉は
東大阪市が登録商標をもってるんですかね。
自治体が商標持って囲い込んでどうするんだろ?
ご当地ブランドなら理解できますが、
こういうキャッチーな一般名詞を登録するのは
理解できません。

千葉県山武市は東大阪市にこの使用の許可を取って
活動の普及活動をしています。


応募方法がアナログですが
でも、地産地消が目的なので
各種ポイントカードと提携しても
あまり意味がないんでしょうね。

むしろ、地域性を前面に出していったほうがいい。

佐賀市には「うまさがマーク」と
この活動の幟(のぼり)があり、
このインターフェースというか、
デザインが重要なキーポイントだと思います。

まだまだ発展の可能性はありますね。


<エネルギーも地産地消! 脱原発で2050年には自然エネルギー100%に>

3.11から数日を経て、
電車に乗っているときに印象深かったのは
「計画停電」なるものが強制的に行われても
静かで平穏な日常がそこにあることでした。

少なくとも中央線に乗っているこの人々は
停電せざるを得ない状況を粛々と受け止め、
協力しているように見えました。

もし、この乗客に
「このような停電生活が何年続いたとしても
原子力発電の開発と利用に反対しますか」
と聞いてまわったら
ほとんどの人が「反対する」と
答えるような気がしてなりませんでした。


東日本大地震と大津波は予想をはるかに超えた天災ですが、
福島原発事故については明らかに想定、警告されていた人災です。
未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」 Foresight)


これからのエネルギー政策を考えると
原子力発電への依存度を弱め
自然エネルギーを活用していくのが
堂々とした正しい道筋であると思います。


個人住宅にも太陽光などの自然エネルギー発電を設け
それらをインターネットのように網の目状につなぐことができれば
大規模な発電所は必要最小限に抑えることができるのではないでしょうか。

「地産地消」の考え方は、食べ物だけではなく
エネルギーにも有効なはずだから。


2050年、日本のすべてのエネルギーは
自然エネルギーに転換できるというレポートが発表されました。
「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ 環境エネルギー政策研究所)

3.11以前であれば、どんなに有効なプランであっても
“実現可能性のある考え方のひとつ”
と棚上げしてしまったかもしれません。


しかし、3.11以降、
価値観は大きく転換してしまいました。


これまで棚上げしていた問題を
現実に起こった悲劇として目の前に突き出されたいま
もうこのまま"見なかったこと”にするわけにはいきません。


「思い」は「アクション」に変えていくべきなのです。


愛知県豊田市の旧足助地区で
「おむすび通貨」なる地域通貨の流通がはじまりました。

足助は塩の道の宿場町の面影が残る、いい町ですよね。
以前、記事に書いたことがあります。

おむすび通貨は、金本位制ならぬ米本位制で、
1むすび=伊勢三河湾流域で栽培された0.5合の天日干し無農薬有機栽培の玄米と交換できます。

ただし、「おむすび通貨の価値を日本円で計ることはできず、その価値は水と大地でつながるひとりひとりが決められる」とうたっています。
[おむすび通貨とは?]

農作業などを手伝った「おむすび仕事」の御礼としてもらったり、
協力・協賛店舗や提携イベントで使うことができます。


そもそもなぜこのような地域通貨を始めることになったのかについては
物々交換局・代表が記した「いのちの記憶」を読んでみてください。

農作物を作っても十分な対価が得られず
農業人口は減る傾向にあります。
グローバル経済は農業を巻き込みながら
大規模化、低コスト化がさらに進んでいくでしょう。

こうしたグローバル経済の壁をどうやって乗り越えていくか。

お金がお金を生む無機的な記号としての通貨ではなく、
生命と人々の心の結びつきを取り戻し、
コミュニティに参加する楽しさを与えてくれる
“希望”がそこにあります。

この勇気あるムーブメントがもっと広がっていくといいですね。

今日、鹿児島市天文館にMaruya gardensがオープンしました。

元三越社員のふたりが、新しい百貨店の姿を提示するこの店は
Department(デパートメント)ではなく、
すべてが有機的につながりあうUnitement(ユナイトメント)を
コンセプトに掲げています。

目を惹くのは、ガーデンと呼ばれる10のギャラリーで展開される
地元の文化芸術支援NPO PandAと組んだイベントや
ナガオカケンメイ氏によるインテリア雑貨の店舗
D&DEPARTMENT PROJECT KAGOSHIMA by MARUYA

これまでの百貨店は、ユニバーサル展開する有名ブランドを
地方都市にいち早く呼び込むことを最大の目的としてきましたが
Maruya gardensには地方のもつ文化や価値を
アートを介して再編成し、
外部に発信していこうという意気込みが感じられます。

地方に住む人が誰も行かなくなったセカンドブランドの百貨店から
地方の価値を外部へ発信する百貨店へという転換は
観光客が集まるスポットとして注目されていくことでしょう。

そしてそれが、地元の人にとっては
自分の生まれ育った地域の文化を再発見することにもなる。

多くの地方都市の商店街はシャッター通りになり、
その中心にあった百貨店は閉鎖が相次いでいます。

Maruya gardensの取り組みは
地方都市を再生するための大きなヒントになるはずです。

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