復興構想会議に期待していたところもあるのですが
報道で出てくる話題といえば財源の話ばかりで
グラウンドデザインはまったく見えてきていません。

もしくは、報道がミスリードしているのでしょうか。


そのなかで、一部、
メンバーの安藤忠雄さんの提案は
腑に落ちるところがあります。

それは「鎮魂の森」構想です。
(毎日新聞 6/11)

「がれきに土をかぶせて町は作れない。
行方不明の子がいるかも分からぬところに
町はできない。そこは森にしたらいい」

震災から3カ月経つというのに
1万5000人を超える死者に加え、
約8000人の行方不明者を数えます。

この状況では、悲しみを抱いた家族は
一縷の希望を抱いたままで、
被災した土地を開発することに
賛同することはできないでしょう。

哀しみはいまだ過去のものではなく
現在進行形なのです。


効率ではなく、そこに暮らす人の想いをくんでいけるかどうか。

行政の意図にかかわらず
その土地で生きていく決意をした人々の
想いをくむ施策を
なによりも優先していくべきではないでしょうか。


一方で、遺された人々の生活をどうするのか。

モニュメントをつくるだけでは産業は生まれません。

将来に夢を抱けるような雇用を作りだすこと。

復興構想会議には
具体的な提案がまったく欠落しています。

もはや資金を投入すべきインフラの
グラウンドビジョンが見いだせない会議は無意味です。

3カ月を経過したいま、
復興構想会議の提案にかかわらず
個々の自治体が独自の方向性を打ち出す
タイミングを迎えていると思います。