DUAL LIFE PRESS デュアルライフプレス

無理せずにできるところから田舎暮らしをしたい。 二地域居住を実現するヒントや情報をお届けします。

April 2011

島根県吉賀町柿木村。
高津川の源流にあるこの小さな村では
約30年前から村全体で自給自足をベースとした
有機農業に取り組んできました。

自分たちが食べる余剰分を
おすそ分けとして販売する。

グローバルな農業とは対極の
このミニマムな農業が
やたら輝いて見えるのはなぜでしょう。

先日、山形に帰省したときに
知人に農家の米を買ってきてほしかったなあと
言われました。

農家の米とは、農家の人たちが
自家消費用に食べている米のことです。

知人はそれがおいしいことを知っていました。
農薬をほとんど使わず、天日干しにされた米。
現地で食べるとこんなにうまい米があったのかと
びっくりします。
でも、市場には出回らない。
産直の直売所でごくまれに見かけることはあっても
農家が知り合いに販売するだけなので
入手がなかなかむずかしい。

柿木村での取り組みについて、
NPO法人「ゆうきびと」代表の
福原圧史さんのインタビュー
とても参考になります。

有機農業を始めたきっかけは、消費者のためではなく、
農薬をまくことによって自分や家族が
一番影響を受けることを自覚したことにあります。

昭和55年頃、ちょうどオイルショックの後でしたが
高度成長のまっただなかで、
お金儲けではない農業自給力を高める提案を
福原さんはします。

当時はなかなか農家に受け入れてもらえませんでしたが
研修先の事例として、ふたつの選択肢がありました。

ひとつは、米や牛などの伝統的な日本の農業を捨てて
梅や栗など、収益率の高い儲かる農業を目指す。

そしてもうひとつは、生活に必要なほとんどの食物を自給して
余剰分を消費者に供給する。もちろん牛肉や牛乳もです。

柿木村は後者を選択します。

研修先の大分耶馬渓町の下郷農協が
その参考になりました。

ちょうど学校給食にパンや脱脂粉乳が入りだしたころで
開拓農家に多い酪農家は、
なぜ自分のところにおいしい牛乳があるのに
アメリカの豚のえさにするような脱脂粉乳を
子どもに飲ませなければならないのか
と反発したのだそうです。

そこで搾った牛乳を加工して学校に供給を始めた。
でもそれだけでは余ってしまうので、
農協組合員の兄弟や親せきで最寄りの町に住む人を
リストアップして戸別訪問で販売したんですね。

すると、牛乳がきっかけで、米はないか、大根はないかと
だんだん声がかかるようになってきた。
味噌や醤油、豚肉など、下郷農協は自給的な農業だったといいます。

この対象的なふたつの農協を十数人で視察に行き、
どちらを選択するか考えました。

最初は自給で飯が食えるのかと反発していた組合員も
どちらを取るかというと、全員が後者を選んだわけです。
百姓が米や牛を捨てたら百姓じゃないと。

その後、山口県の消費者グループとの出会いがありました。

彼らが望むものは売るための野菜ではなく
農家の人が家族に食べさせる米や野菜でした。

そこで有機農業が手探りの状態から始まるわけです。

買ってくれる消費者も徐々に増え始め、
岩国、徳山、益田と、口コミで広がっていきました。


改めて思うのは、誰でもおいしいものを食べたいわけですね。
でも、市場に出回っているのは、効率的な流通ができる
カタチと見栄えのいいものになる。
しかも、時期によって価格が暴落するときもある。

農家にしてみれば、自給することで
自分たちが食べる分を確保して
余った分を安定的な価格で引き取ってくれる
消費者さえ見つかればそれで十分なわけです。

たしかに収入は多くはないかもしれません。
でも不安定な市場に出すよりも
生産者と消費者がともに満足できる価格で
安定的にやりとりできれば十分に成り立ちます。

インターネットでマッチングが
自由にできる時代になりました。

その一方で市場に頼っていては
おいしくて安全な食糧を
安定した価格で入手することが
次第にむずかしくなっています。

都市と田舎とを
個人ベースのゆるやかな連帯で結んでいく。

その連帯の先に、
お互いが幸せになる
未来へのヒントがあります。



ちょっとうらやましい話。

山梨県丹波山村では
村内の小中学校の子どもが使う
椅子と机を、この新学期から
県産のヒノキ材に変えています。
(山梨日日新聞 4/26)

写真を見ると、
かつて、自分たちが使っていた机よりも
天板がふたまわりぐらい大きく
すごく使いやすそう。

やはりヒノキの香りがするらしく、
大人になっても美しい記憶として
絶対に忘れないと思います。

食の地産地消で
給食に地元の食材が使われるようになりましたが
林業など、もっといろいろな分野で
地域性が出てくると
この国は楽しくなっていくだろうな。

コストはかかるかもしれませんが
地域活性化につながるのはもちろん、
郷土愛を育んだり、
それ以上の効果がある。
デザインが優れていれば、
文化として定着します。

最後は燃料として
自分たちで燃やせますからね。

丹波山村では、村内の公園にも
木製の汽車の遊具を設置しています。


丹波山村は山梨県都留郡にあるのですが、
甲府方面からのバスはなく、
JR青梅線奥多摩駅からのアクセスになります。

山梨というよりも、東京の奥多摩に生活圏がある。
東京都の水源なんですね。

丹波山村では、小中学校で
親子留学も受け入れています。
期間は基本的に1年間ですが
年度途中や継続しての留学も可能です。

条件は住民登録をして、契約書を締結すること。
一戸建ての住宅は村が用意してくれますし、
住宅料は月1万円〜2万円程度。

今年の新入生は小学校は3名、中学校は4名でしたが、
子どもを自然豊かな場所で育てられる。

丹波山村、着眼点が
なかなかおもしろいかもしれません。


地元武蔵野で行われた
C.W.ニコルさんの講演会に行ってきました。

ニコルさんといえば、以前取りあげましたが
黒姫で「アファンの森」という
森林再生プロジェクトを手がけています。


ニコルさんは英国・南ウェールズの生まれです。
おじいさんがニコルさんに話す故郷の森は
夢のような憧れの場所でした。

でも、ニコルさんが生まれる前にはすでに
産業革命が到来し、石炭が採掘され
鉄道に敷設する枕木の需要のために
森がどんどん失われていくんですね。

そして、森は一般庶民が
自由に入れるところではなくなりました。
貴族だけが狩りのために
サーモンやキジ、ウサギ、鹿などを狙って遊ぶ
立ち入り禁止の場所になったのです。

第二次世界大戦のころになると
石炭は石油に代わります。
炭鉱は失業者であふれ、
廃墟のようになっていきます。

炭鉱のある町に生まれ育った
ニコルさんにはそれが原風景なんです。

幼い頃、ニコルさんは
北極探検隊の16ミリ映画を見て
戦争をしない、工場をつくらない民族である
イヌイットに強烈に惹かれるようになります。

結果的に、ニコルさんは両親の反対を振り切って
17歳のときに北極探検隊(カナダ水産調査局北極生物研究所)の
お手伝いに加わることになるのですが、
それはそれは感動的な日々だったと
身ぶりを添えて話してくれました。

カナダ水産調査局の極地探検が一段落し
22歳になってから、ニコルさんは初めて日本にやってきました。

14歳から柔道を学び、空手に憧れを抱き
東京の空手道場に修行に来たのだそうです。

東京での生活は、これまで体験してきた自然環境とは
まったく異なり、耐えられないものがありました。
見かねた同僚が山に連れて行ってくれた。
かんじきを履いて、というからには冬山ですね。

そこでニコルさんは感動します。
落葉樹の大木が雪のなかにあるという光景に。

英国では雪が降らず、ヨーロッパでも
雪が降るような場所には針葉樹しかありません。
日本の山は東京から数時間で行けるだけでなく、
そこには英国では970年前に絶滅してしまった
野生の熊がいました。
また、貴族でもない普通の地元の人が
キジや鹿、山菜、きのこを自由に採って食べている。

「日本はすごい!」

これが、ニコルさんが日本に住み始める
動機になったのです。


ニコルさんは1980年に黒姫に居を構えます。

02年には1万坪の山野を自費で購入し、
荒れた森の自然を復活させるプロジェクトを始めます。

その後、土地を買い足して4万5000坪になり、
現在は財団に寄贈して9万坪にまで森は広がりました。

アファンの森には絶滅危惧種の
動物が26種類戻ったといいます。
山菜は137種、キノコは400種類以上を確認。
フクロウも戻ってきた。

いまではアファンの森で採れた木材で家具をつくり、
家は純国産の材木で建築しました。

それから養護施設に預けられた
子供たちを森へ連れていくプロジェクトも行っています。
親がいるにもかかわらず
施設に預けられる子供は
7割にも達します。

森では木に吊るされたロープに登ったり
アーチェリーをしたり、川遊びをしたり
ご飯をつくったり、動物や昆虫を観察したり……

すると、彼らの心の窓が開いていく。

森は周囲の自然環境を変えてくれるだけでなく
傷ついた心までをも癒してくれる。

ドイツの森の面積はほぼ日本と同じですが
ドイツは木材を自給自足しています。
林業に携わる人々は100万人。
一方の日本は5万人。
それも60代以上がほとんどです。


「日本の森はつくり直せる」

森を再生することが、
水や食料の問題を解決へと導き
人間性を回復することになるのだと
ニコルさんは言います。

日本、というのは人だけでなく、
この国のトンボや鹿、アリ、鮭、スズメ……
こうした生き物や樹木、すべてが日本なのだと。

北に流氷、南にサンゴ礁があるのは
日本だけ。

311以後であるからこそ
ニコルさんの言葉が深く心に沁み込んできました。



人材派遣のパソナグループが
芸術家を育てる村の運営をはじめました。

舞台となるのは淡路島。
そこに「COCOCALA村」を設立します。

講師陣がバックアップし、
アートや農業を地域産業と結びつけて
それらをビジネスにする力も身につけます。

ビジネス基礎研修、農業実践パート、芸術実践パートの
3つのカリキュラムがあるのですが、
アート作品の発表の場があったり
カフェレストランやパン工房を併設、
社員寮のほか地域の旅館、民宿、古民家を利用したりと
総合的な地域利用を考えているようです。


インストラクター(講師)は以下の面々。
(●は非常勤講師 〇は特別講師)

エリック・コロン (作曲家・元ヴェネズエラ国立音楽大学学長)
謝 珠栄 (演出家・振付師・TSミュージカルファンデーション代表)○
塩屋 俊 (俳優・映画監督・株式会社ウィル・ドゥ代表取締役)○
古庄 里好 (ボディムーヴ アート ディレクター・タップダンサー)○
王 丹戈 (フォトグラファー・画家・アーティスト)○
西巻 正史 (トッパンホール 企画制作部長)●
箕口 一美 (ミュージックキャリアディベロップメントアドバイザー)●
川久保 賜紀 (ヴァイオリニスト 02年チャイコフスキー国際コンクール最高位受賞)●
MireyHIROKI/ミレイヒロキ (アーティスト)●
山下 一仁 (元農林水産省農村振興局次長)○
都築 富士男 (元ローソン・ジャパン 社長)○
出雲 文人 (淡路麺業株式会社 代表取締役)○
地主 雅次 (兵庫県花卉協会 理事)○
道法 正徳 (株式会社グリーングラス代表取締役)○


こういった取り組みでは
コミュニティをどうやって作っていくかが
一番大切になってくると思います。

そのためにはキュレーターの存在は不可欠です。

「COCOCALA村」では
いまのところ村長はいないようです。

アート系の「村」なのですから、
村長を誰に選んで、
サポートメンバーである
講師を誰にするかが
このコミュニティの指向性や
テイストを大きく左右します。

参加する人もそのあたりは敏感ななずで
人物に惹かれて集まってくる。

キュレーターや講師の
人脈や思想、コミュニティが
背後に見えるからですね。

たとえば村長やキュレーターに
坂本龍一、村上隆、北川フラムと挙げただけで、
想像する村のカタチが変わってきます。


講師の面々には企業人が多く
村のコンセプトをイメージしにくいところが気になります。

あえてそうしたカラーを打ち出したくない
という意図も働いているのかもしれませんが。


期間は1年間。
へぇー、パソナグループの契約社員として採用されるんですね。

月給10万円をもらいながら、学びの環境が提供されることは
大きな利点があります。

今後どのようなアーティストが登場するか楽しみです。



坂本龍一が代表を務める
「more trees」
仮設住宅の建設サポートをはじめました。

その名も被災地支援プロジェクト「LIFE311」

岩手県の陸前高田、大船渡、釜石に隣接する
住田町は「森林・林業日本一」をスローガンに掲げており、
昨年から木造仮設住宅の構想を進めていました。

木造の利点はいくつもあります。
まず仮設住宅の期間終了後にも
解体して建設資材として活用できること。
建材が傷んでいれば粉砕し、
ペレットにします。

この木造住宅には、
厳しい冬場をしのぐために
ペレットストーブを設置します。

ペレットストーブは不要になった木材や
端材のチップを固めたものを燃料にするので、
じつは環境にやさしい暖房方法として
注目されるようになってきました。
それになによりも暖かく、コストが安い。
灯油や電力を使用せず、
エネルギーの地産地消にも役立ちます。

住田町長の多田欣一氏のメッセージによれば、
住田町に110棟を建設予定で、
完成は5月20日を見込んでいるとのこと。
この住宅は一戸建て(29.6平方メートル)で
建設費には250万円かかるといいます。

以前、他の地域のプレハブ仮設住宅の建設コストが
350万円と聞いて、もっと安くできるのではと思っていましたが
この住宅は再生使用も可能で、
インフラ整備も含めて300万円で建設可能です。

このプロジェクトは国や県が主導するものではありません。

住田町が独自に推進しているプロジェクトなので
資金が必要です。

そこで現在3億円を目標に寄付金を募っています。
4月26日のこのブログを書いている時点で
745万7982円の寄付金があります。

被災者を救済するだけではなく、
中長期的に地域産業の活性化にも
貢献する取り組み。
ぜひ応援していきたいと思います。




地産地消を積極的に推進する取り組みとして、
地元産の野菜や果物を買うと
ポイントが貯まる「ファーム・マイレージ」という
運動があります。

ファーム・マイレージという
ネーミングがいい。
その名前に惹かれて調べてみました。

佐賀県佐賀市では
市と佐賀市特産物振興協議会が中心となって
平成21年9月から取り組みがスタート。
協力店の直売所やスーパーで買える
佐賀市産の野菜には、金、銀、赤3種類の
「うまさがマーク」が貼ってあります。

金シールは有機栽培で5点、
銀シールは有機栽培、エコ農業で3点
赤シールは慣行栽培で1点と
農法によってポイントが異なります。

このシールを備え付けの台紙に貼って
応募すると抽選で佐賀市の特産品が当たるというもの。

なんか森永チョコボールのおもちゃの缶詰みたい。
絶対に意識してるな。

当初は50点だったのですが、10点に引き下げられたようです。

大阪府東大阪市は平成21年5月より
ファーム・マイレージを提唱した活動をはじめ、
エコマーク48枚を集めると
300円相当の野菜と交換できます。
地場産の野菜を買う=その野菜を栽培する農地を守った
ということで、感謝状ももらえます。

このファームマイレージという言葉は
東大阪市が登録商標をもってるんですかね。
自治体が商標持って囲い込んでどうするんだろ?
ご当地ブランドなら理解できますが、
こういうキャッチーな一般名詞を登録するのは
理解できません。

千葉県山武市は東大阪市にこの使用の許可を取って
活動の普及活動をしています。


応募方法がアナログですが
でも、地産地消が目的なので
各種ポイントカードと提携しても
あまり意味がないんでしょうね。

むしろ、地域性を前面に出していったほうがいい。

佐賀市には「うまさがマーク」と
この活動の幟(のぼり)があり、
このインターフェースというか、
デザインが重要なキーポイントだと思います。

まだまだ発展の可能性はありますね。


この週末、友人の葬儀のために
山形に帰省しました。

深夜、東北自動車道を走ったのですが
那須以北の道路は波打っていて
時速80キロの速度規制をしていました。

急激に段差のできているところは
アスファルトでなだらかにしてあるのですが
これをさらに平らに復旧するのは
むずかしいかもしれません。

新潟沖地震の直後に関越自動車道を走ったときにも
かなりの段差がありましたが、
波の起伏の大きさはそれをはるかに超えています。
車高の低いクルマは車体をすってしまうので
通れないだろうな。


深夜というのに、トラックやバン、ワゴン車の
数は相当なもので、復興のために
物資や人が動いているのがわかります。
福島より北のSAは、仮眠を取るために
駐車場はほぼ満車状態でした。

トラックを追い抜くたびに
ありがとう、と心の中でつぶやいてしまいました。


山形は、ときおり襲ってくる
余震さえなければいたって平穏で
いつもの日常を取り戻しています。

家のこぶしが満開を迎えていました。

DSC_6226


青空が広がり、桜も満開です。


心だけが、哀しみのなかに
置き去りにされているようですが
どんな人にも平等に
太陽は降り注いでいます。


二酸化炭素の国内排出量の約30%を占める
国内11社の電力会社に対して、
原発推進による温暖化対策が
持続可能性のある正しい方法なのかについて
弁護士軍団が訴訟を起こすムーブメントが動き始めました。

→ Climate-J

「気候的正義」というコンセプトは新しいですね。


ツイッターやテレビ報道などを見ていると
ここ1、2週間で、原発に対する潮目が変わってきたように感じます。

声を上げるだけでなく、アクションを起こす人が確実に増えてきた。


以下に、このプロジェクトから
「気候的正義」について
抜粋します。



<気候的正義を求めて>

climate-J standとは、電力会社にCO2排出の削減を求める公害調停という司法手続きを柱としたムーブメントによって、地球温暖化と原子力発電の問題を同時に議論のテーマとし、気候的正義(Climate Justice)の実現とともに、新しい時代にふさわしい新しい社会の在り方を考えていこうというプロジェクトです。

申請人として、目指すは日本国民1万人、それに加え、ツバル、イヌイット、ミクロネシアの人たち、そしてシロクマを予定。

この調停を通して、たくさんの人たちと一緒に新しい社会の在り方を考え、訴えていくことによって、電力会社のみならず、国のエネルギー政策そのものを変えていくことだってできるはず。

私たちは、福島原発の事故を時代のターニングポイントにしなければなりません。


やはりというか、ついにというべきか
消費者が農産物の生産を直接オーダーする
取り組みがはじまりました。

運営するのは神奈川県藤沢市のIT企業NAVICOで
その名も「収穫.com」

生産者からいくつかの生産方法を提示してもらい
消費者のオーダーが最低ロットに達したものを
生産してもらうという仕組みです。

たとえば無農薬米といっても
製法(鴨農法、もみ殻農法、人力で草取りする農法)、
肥料(工場の有機肥料、鶏粉、サンゴの粉など)、
銘柄(コシヒカリ、ノトヒカリ、ひとめぼれなど)による違いがあります。

あらかじめHPにこれらを明示した農法が提示され
消費者は選別したうえで予約すると
最終ロットに達した段階で生産に取りかかります。

このサービスは4月20日からはじまったばかりで
まずは能登半島のお米について予約を開始。

28日まで予約を受け付けており、
予約決定後に予約金を支払うと、
田植えが開始されることになっています。

無農薬の農産物は、基本的に農協が取り扱ってくれず
農家にとってこだわりのある生産物は
なかなか取り組みにくいという事情がありました。

この方法によれば
農家が挑戦するリスクを回避して
安定した収入を確保することができ
消費者はあらかじめ決めた価格で
安心・安全な食料を手にできる利点があります。

これまで飲食店向けなど、B to Bでは
こういった取り組みがありましたが
個人向けとしては聞いたことがありません。

この農産物のイージーオーダーは
農業流通に大きな変革をもたらすものと
期待しています。



大分の豊かな自然と高級食材の
素晴らしさを全国に発信する
「美味求真プロジェクト」がスタートしました。
(大分合同新聞 4月5日)

第一弾の食材はすっぽん。

高級すっぽん料理と町内観光を楽しむ
限定ツアーの参加者が募集され、
参加者には老舗の安心院亭とやまさ旅館が提供する
天然もののすっぽん料理が振る舞われました。

「美味求真」とは、現宇佐市安心院町出身の政治家、
木下謙次郎(1869〜1947)が書いた
食の博物誌の書名に由来しています。

主催は県内の財界やマスコミなどの有志で構成された
「ふるさと大好き協議会」。

まさにマンガの『美味しんぼ』さながらの
うまいもの探求プロジェクトですね。

B級ご当地グルメに対して
高級グルメで究極の味を追い求める。
これはあるようでなかった取り組みで
今後どのように発展していくのか
注目していこうと思っています。




兵庫県丹波市青垣町で
農村景観を取り戻すために
人工の針葉樹林を雑木林に復元する試みが
行われています。

運営主体となるのは地元東芦田の村おこしグループ「江古花園」
これまで築180年の古民家のカヤの葺き替えや
周辺の田んぼをハス園にしたりと、
農村景観の復元に取り組んできました。

この古民家住宅の裏山2ヘクタールのヒノキ林を伐採し、
コナラやアベマキ、クヌギ、ヤマザクラ、エノキといった広葉樹に
林相転換するプロジェクトです。
県からの助成を受け、2010年度から5年かけて
里山の再生を目指します。

高度経済成長時代、
住宅建設のための木材需要に応えるため
成長の早いスギやヒノキが植林されました。
現在の山林の8割がこうした人工林で、
花粉症の原因とも考えられています。

国産材の需要の減少により林業が停滞し、
人工林に手が行き届かなくなっていることから
こうした山を再生させる取り組みは
非常に注目されるところです。


広葉樹は昆虫や動物のエサとなり
人に燃料や肥料をもたらします。

里山の復活は経済効率よりも
多くの実りを与えてくれることが実証されるといいですね。



17日に発表された
東電原発事故の工程表の報道を見て
違和感を覚えずにはいられませんでした。

大いなる皮肉ですが
東電の情報統制は
うまく機能していると思います。

でもそれでいいわけないんですよ。


政府は事故処理を東電に任せてしまっていて
東電しか知り得ない情報が多すぎる。

そこにこの国の不幸があると思います。


今回の東電原発事故で、
事故から2週間経っているのに
現場作業員に食事が行き渡っていない
というのは衝撃でした。

政府が兵站(食料の配給)を
コントロールしていない。
東電に自前でやれ
ということなのでしょうか。

この工程表の報道をみても、
いまだに東電が事故処理を
取り仕切っているのがわかります。


工程表を出したり、情報を統制したりなんて
本来は政府が担うべき役割のはず。


東電、開発メーカー、政府で
真っ当な対策チームをつくって
東電の肩の荷を下してもらう
働きかけはできないのでしょうか。

これからでも遅くありません。
「もう抱え込むのは無理なので、
 ごめんなさい。手伝ってください」
と東電に言わせれば、
もっと真っ当なカタチで
収束に向かうと思うのですが。


いまネットで騒がれていることも
ネガティブな情報だからといって
「風評」ではないと思っています。

発表される放射線量に疑念を抱き
正しい反応をしたらそうなります。


野菜や農作物が売れないのは
卸売市場が取り扱ってくれないから
商品が流通できないだけです。

被災地救援のための直販だと
買う人がたくさんいるのですから
「風評被害」というのではなく
流通システムが機能していないと
言うべきです。


当面、経済活動を活性化させるために
有効な方法はふたつあるようです。


ひとつは「格安+支援金」。

消費マインドが落ち込んでいるなかで
通貨を流通させるには

お金を使う動機づけ(いつもより格安)
    +
消費の罪悪感の免罪符(支援金)

が有効です。
売り上げが立たずに自滅するのなら
損益ぎりぎりのラインでも事業を回転させて
雇用を維持するべきです。

被災地支援野菜直販や、
宿泊費を安く設定した義援金プラン、
ゴルフ場の格安プレー+支援金のコンペなど
ニュースバリューもあって報道されやすく
集客の成功につながっています。


そしてもうひとつが「産直品+先行投資」です。

基本的には寄付金なのですが
産直品の予約販売として、事前に事業資金を募るというものです。
被災地をダイレクトに支援する復興ファンドともいえます。

SAVE SANRIKU OYSTERプロジェクト
疎開保険がこの例として挙げられます。

義援金のように日本赤十字社を通すのではなく
自治体や運営会社の信用によって資金を集めます。

運用者側は事業資金を確保することができ
出資者にとっては商品を担保にして
自分が支援したい取り組みに
直接資金を届けられる利点があります。

これは理念をきちんと説明する必要があります。
現地とつながっている感覚を演出できれば、
出資者は満足感を得られます。


消費が落ち込んでいますが
なんとかしのがなければなりません。

この危機を乗り越えるヒントは必ずあります。


いよいよ今年のベランダ菜園を開始しました。


今日準備したのは2種類の苗と4種類の種。

DSC_6104










昨年比較的うまくいったにんじんと
ルッコラ、ラディッシュは種から始めます。

日当たりが足りずいまいちだったオクラも
この時期に種からチャレンジ。

苗はきゅうりとフルーツトマト。

DSC_6108










きゅうりはつるを緑のカーテンに這わせながら
大きくしていきます。

DSC_6109










トマトは水やりと脇芽つみがポイントになりそう。
昨年うまくいかなかったのでリベンジです。



急募です!

名門「霞ヶ関カンツリー倶楽部」が5月23日に
東日本大震災支援のチャリティゴルフを開催します。

料金はなんと1万円で、別途5000円の義援金が必要です。

対象は川越市民と埼玉県民のみですが
このような取り組みが広がれば
被災地の支援になるばかりでなく、
ゴルフ場も徐々に活性化していくはずです。

他県のゴルフ場関係者のみなさんもぜひご検討ください!



<がんばろう日本 「東日本大震災支援チャリティーゴルフ」 開催のご案内>

東日本大震災により被災された方々、
ご家族の皆様に心からお見舞い申し上げます。
この度の大規模震災に際し、被災地復興支援を目的として川越市と協力し、
川越市民及び県民を対象として「東日本大震災支援チャリティーゴルフ」を
当倶楽部に於きまして開催いたします。
参加費(義援金)は川越市を通じて当日に全額募金させていただきますので、
開催趣旨をご理解の上、何卒ご協力、
ご支援をくださいますようお願い申し上げます。

開催日     平成23年5月23日(月)
開催コース   社団法人 霞ヶ関カンツリー倶楽部 東・西コース
料   金    10,000円(昼食時ワンドリンク付き)税込み
          *70才以上利用税非課税扱い(証明書必要)
参加費     5,000円(義援金として)
          *フロント受付時に15,000円をお支払い下さい。
募集人員     300名(定員になりしだい締切りといたします)
スタート時間  8時よりとし、開場は7時15分
プロレッスン  練習場にてスタート前に当倶楽部所属プロを待機させ
          無料ワンポイントレッスンを開催いたしますので
          お声を掛けて下さい。
申込方法    下記協力団体を通してお申込下さい
          (未成年者の来場はご遠慮下さい)
          一組単位の申込とし、代表者の住所・氏名・HD及び
          同伴プレイヤーの氏名・HDを明記の上お申込下さい
          (一組のHD合計100まで)
施設利用方法 当倶楽部は節電を目的として変則営業
          (浴室シャワーのみ、食堂限定メニュー、
          コース売店はクローズ)を行っており、
          閉場時間は17時1ラウンド限定といたします。
          尚、当倶楽部で決められたドレスコードに注意し、
          来場に際しましては上着を着用下さい。

主   催     社団法人 霞ヶ関カンツリー倶楽部
協   力     川越市商工会議所、埼玉県ゴルフ協会、
          川越市ゴルフ協会
後   援     川越市、川越市社会福祉協議会
        
当倶楽部では被災地復興支援を目的とし、今後も継続的
(次回7月4日近隣自治会対象)に
協力して参りたいと考えておりますので何卒、
引き続き宜しくご協力の程、お願い申し上げます。

社団法人 霞ヶ関カンツリー倶楽部
       (TEL049-231-2181・FAX049-231-4528)


このところの陽気に触発されて
ひと冬ベランダに放置しておいた
プランターに手を入れました。

広がった根を切り、簡単にふるいをかけて
大きめの軽石を取り除きました。
シャベルで土を耕して水を含ませて終了。

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緑のカーテンもゴーヤのつるが残ったままでしたが
きれいに取りはらって準備オーケー。

少し落ち着いたら苗を植えようと思っています。

昨年はゴーヤのほか、きゅうり、オクラ、空芯菜、
プチトマト、にんじんを植えましたが
始めた時期が遅かったことと
日照が足りないこともあって
満足できるものではありませんでした。


さて、今年はどうなるかな?


山梨県北杜市の農業生産法人が
福島県いわき市の農業法人に
遊休地を代替農地として貸し出すという
取り組みが報道されています。
山梨日日新聞/4月13日


社員寮を宿舎として提供。
農地と住居の両面から
被災者の生活を支援するのは
「ヴィンテージファーム」

ワイン生産のオーナー制度を取り入れ
リゾート施設まで展開する会社です。

「いわき遠野らぱん」は出荷制限の影響で
野菜の生産がむずかしく、
組合員を短期的に移住させることで
雇用と生産を守ることができます。


耕作放棄地は全国で40万ヘクタールもあります。
2010世界農林業センサス/農林水産省

これらを放置しておくのではなく、
農業法人が束ねてレンタルしていく施策も
これから注目されます。

人の移動が伴うので困難ですが
このケースのように耕作地を変えるといった
ところまで踏み込んだ方策が求められています。


災害が起きた時の疎開先として、
年間1万円の掛け金で
7日間生活できる場所と食事を提供してくれる
「疎開保険」
鳥取県智頭町(ちづちょう)がはじめました。
これは自治体初となる試みです。

1年間ひとり1万円の加入金を支払うと
1泊3食7日間の宿泊場所を提供してくれるというもの。
ただし、智頭町までの交通費は加入者負担となります。

また加入者特典として、
秋に智頭町自慢のこだわりのお米や
野菜などの特産品が送られてきます。

だから、この保険は
地域サポーター制度に加え、
いざというときの避難場所が付帯されたサービス
と考えるとわかりやすいかもしれません。

保険期間は毎年4月1日〜翌年3月31日まで。
申込日から一年間という設定にしてくれると
もうちょっと使い勝手がいいのですが……。

村役場に話を聞くと、
秋に特産品を送付する手続きの問題があり
このような保険期間になっているとのことでした。

これは寺谷誠一郎町長の発案で
東日本大震災前に構想され
3月上旬から受付がはじまったとのこと。

大震災があったことから
ほとんどPRしていないというのですが、
申込者数は4月12日時点で38名にのぼりました。
ちなみに募集人員は1000名まで対応しています。

現在、子供の疎開を受け入れるプロジェクトも検討中です。

智頭町は鳥取県東部の岡山県に接した里山。
鳥取砂丘の砂を育んだ源流の街で林業が盛ん。
寺谷町長は就任後に観光に力を入れ、
町全体を「屋根のない博物館」ととらえます。
そして山間部の集落の保存・再生に力を入れ、
「美しい空気と水をバックにした古いものを大事にしたまち」を
つくってきました。


「SAVE SANRIKU OYSTER」もそうでしたが、
お金を地方に先行投資することによって
田舎の経済がまわり、都市に住む人も恩恵が受けられる。

このような活動をもっと増やしていけば
国全体の経済も活発になり、
日本はもっと楽しくなるはずです。



自宅の木造住宅の屋上に庭園をつくる。
しかも100万円台で。

瓦葺きにするのとほぼ同じ費用で
屋上庭園をつくる新築住宅向けプランが
この春から本格的にはじまっています。

「プラスワンリビング」というこの商品は
屋根部分をまるごと
屋上ガーデンや屋上菜園、
アウトドアリビングにできます。

価格はベーシックプランが
50平方メートルで税込約104万円。

FRP防水、芝生などの屋上緑化、舗装、
自動水やりシステムなどの
材料費と工賃込みの価格です。

手がけるのは屋上緑化の分野で
リーディングカンパニーの東邦レオ。

以前紹介した「ソラドファーム」
「ひだまりファーム多摩平」などの
施工を手掛けた会社です。


屋根がこんなスペースになるんだ!と
写真を見るとびっくりするよー。




エコレゾの【飯田哲也×小林武史緊急会議】の第2弾です。

原発をつくりはじめたら電気量からコストを回収できる
「建設仮勘定」という仕組みなど、
ふつうに考えたらありえない制度になっている点や
原発のコストについてその裏側を語っています。

そもそも原子力の技術者として
研究開発の側にいた飯田さんが
なぜ脱原発を訴えて
自然エネルギーの推進へと転向したのか、
その理由もわかります。

すでに日本には54基もの原発があるわけで
反対したからといってすぐに稼働を停めさせて
廃炉にできるというわけではありません。

廃棄までをも含めたコストを改めて見直し、
これからどんな発電方法を選択していくべきなのか
真剣に考えるべきタイミングにきています。


出たーという感じのご当地アイドル。

今度は福岡で登場します。
名称は「LinQ」(リンク)。
Love in 九州の略からきています。

会いに行けるアイドルというコンセプトは
AKB48といっしょ。

2月のオーディションで応募総数1162名から
12歳〜24歳の44名が選ばれました。
デビューは4月17日で、パフォーマンスが披露できるのはこのうち20名。
今後は天神を拠点に公演を行っていく予定です。

以前、愛媛県のご当地アイドルについて触れましたが
こちらの「ひめキュンフルーツ缶」は現役で活躍中。

メンバーは8名。研修生を入れると15名の
10歳〜18名の女の子たち。
オリコンインディーズ週間ランキングで
デビューシングルが全国第1位に輝くなど
地元松山を中心に活動中です。


むかしでいえばミス〇〇。
最近はどこもAKB48と似た展開ですが、
地域に根ざした活動で
一線を画してほしいですね。


近いうちに全国区でもその名前を聞くようになるでしょう。



レンタル菜園を運営する「銀座農園」が
「表参道彩園」での契約者を募集しているようです。

利用料は月額1万5120円(税込)で
新規契約時のみ事務手数料と敷金各1か月分が別途必要。

全16区画あり、完全会員制の24時間対応。
1区画の大きさはタテ100cm×ヨコ300僉濘爾毅械cm。

会社への通勤がてら
自分で育てた野菜をランチで食べるというのも
なかなかいいと思いますよ。

ラディッシュやルッコラなら3週間ほどで大きくなります。

銀座菜園はトレッサ横浜の2階テラスでも
同様の菜園を運営中。
有楽町の交通会館マルシェも好評です。

かつて同じ雑誌の編集部にいた同僚が
渦中の福島第2原発へ食料を届けに行き、
そのルポをまとめました。

「福島原子力発電所 食糧支援レポート」


現場の作業員が満足な食事すら与えられていない
というニュースを耳にして
それなら食料を届けに行こうと
おにぎり200個を調達して
3月29日に決行した様子がつづられています。


短絡的といえばそうかもしれませんが
その行動は誰にも責められるものではありません。


そして、ルポにはやはり、
現地に行った者にしか語れない事実が
淡々と、緊迫感をもって記されていました。


高速道路のうねり、
ゴーストタウンと化した人気のない町の様子、
検問のみで封鎖されていない道路、
飼い主に捨てられてさまよう猫、
本当におにぎりすら食べることができない
現場作業員の実態……。


テレビからはうかがい知ることのできない現実がそこにありました。


この原子力発電所の事故は
多くの学者による警告を無視、放置してきた
政府と東京電力による人災であると
また改めて強調しておきますが、
現場作業員もまた、彼らの被害者であることを
心に刻んでおきたいと思います。


最後に、20年間原子力発電所の現場で働き、
97年に逝去された平井憲夫さんの「遺言」を添えておきます。
「原発がどんなものか知ってほしい」



三陸海岸の牡蠣の復興を支援する
「SAVE SANRIKU OYSTER」プロジェクトが
はじまりました。

これは1口1万円の牡蠣オーナーを募り、
その資金をもとに養殖いかだや種牡蠣などの
資材購入にあてるというもの。

復興後の牡蠣を前払いで購入する制度です。

出荷が再開された場合
1口あたり三陸産殻付き牡蠣20個前後が届けられるということ。

ただし、復旧の見込みはいまのところまったく立っていません。
カキの養殖には通常でも2〜3年、
場合によっては5年以上かかるかもしれません。

このプロジェクトを立ち上げたのは
螢▲ぅ螢鵐が運営する「海鮮直送 旨い!牡蠣屋」
オーナーには何年も待ってもらうことになりますが
それでもこのプロジェクトに賛同する人は多く、
1日数百口の申し込みがあるといいます。


日本赤十字社による義援金は再配分に時間がかかり
復興のための資金を直接生産者に送る手法として
こうした取り組みは画期的です。

今後、こうした復興オーナー制度は増えていくかもしれませんね。


第一次募集期間は2011年3月26日〜6月30日まで。

ツイッターはハッシュタグ#fukkokakiで出てきます。

ゴルフのプレーに対して
「復興協力金」を取ることを
22日のブログで提案しましたが、
早速PGM(パシフィックゴルフマネージメント)
新しい取り組みがはじまりました。

「1 Play = 1 Love」

「ワンプレー=ワンラブ」と名づけられたこのアクションは、
被災者の救援や被災地復興のため
1ラウンドに付き100円をゴルフ場が義援金として
日本赤十字社等に寄付するというもの。

被災した宮城、福島の8ゴルフ場や
一部の運営受託コースを除き、
全国のPGMゴルフ場で
4月1日〜5月31日までに予約し、
かつプレーされたラウンドが対象になるとのこと。

利用者からではなく
ゴルフ場が義援金を出すというプロジェクトですが、
プレーヤーからの協力にも期待したいですね。

大根1本100円とすると
農家はいくら儲かるのでしょうか?


風評被害によって一部地域産の
野菜が市場に出回らなくなっているといいます。

でも一方で、都内の産直マルシェやイベントでは
そういった地域の野菜をあえて買っていく
お客さんもいるという報道がされています。


風評被害といいますが、
消費者がそういった野菜を買わない
と決めたわけではありません。

消費者は味や安全性と価格とを天秤にかけるので
価格次第では買う可能性があります。

もちろん価格がいつもと変わらなくとも
検査結果をきちんと掲示したり
有名人や信頼できる人のお墨つきによって
安全だと確認できれば買う。
そんなもんです。


じゃあ、なぜ野菜が流通しないのか。

これは安易に風評被害といってしまうのではなく、
“野菜を流通の過程でストップさせてしまうから”
ということを理解しておいたほうがいいと思います。


昨年、六本木アークヒルズで開催された
「農業ルーキーズクラス第2弾」に参加したとき、
講師の脇坂真吏さんに野菜の流通の話をうかがいました。

脇坂さんは1983年、北海道生まれで
東京農業大学在学中に農家と消費者を直接結ぶ
「野菜ソムリエEf:」を設立したメンバーのひとり。
2009年には「NPO法人農家のこせがれネットワーク」を設立。
ヒルズマルシェの仕掛け人などで注目されている
パワフルな農業コンシェルジュです。


さて、農産物は一般的には次のような流通経路を経て
生産者から消費者へと届けられるといいます。


生産者 → JA → 中央卸売市場 → 仲卸会社 → 販売店 → 生活者


この流通にはいくつかのメリットがあります。
 ・生産者がJAに卸せば販売を考えずに安心して生産に取り組める
 ・市場には全国から野菜が集まり全国へ配送できる
 ・輸送効率がいいので流通コストが安い
 ・近所のスーパーなどで遠隔地の作物が手軽に手に入る


では、生産者が野菜を売りに出すときに、誰がその価格を決めるのでしょうか?



正解は中央卸売市場。

人件費や肥料代などの農家の生産コストにおかまいなく
野菜の値段はそのときの市場で決まります。

だからここで引き取り手がいないと
トマト一箱1円などというバカげた値段がつくわけです。

もちろん市場価格があまりに安いと農家は生活していけません。


そこで農家は、市場価格が高い時期を狙って
同じ品目が大量に出回る「旬」を避けて野菜を出荷します。
寒い時期にビニールハウスで灯油を焚いて
野菜をつくる、なんてことが起きるわけです。

また、おいしいけれども傷みやすい
完熟の時期を待って収穫するのではなく、
日持ちがして流通コストが安くなるよう
同じ大きさ、同じ太さ、同じ長さで
曲がりのない梱包しやすい
見た目のいい野菜を生産するようになります。


ではもし、農家が直接消費者に販売するとどうなるのか。

 ・中間マージンがなくなる
 ・農家が自分で価格を決められるようになる
 ・生産者が自分で消費者のもとに運ぶので流通コストは高くなる
 ・生産のほかに販売の手間がかかる

都内でも農家が直接消費者に販売する様子が
報道されていましたが、
もしこういう「場」を安定的に確保できれば
旬の時期にもっとおいしい野菜が
食べられるようになるのかもしれません。


ちなみに私たちが大根を
スーパーで1本100円で買ったとしたら
生産者にはどのぐらい収入があるのでしょうか。

何段階ぐらいの流通過程を経るかにもよりますが
先ほどの図のように流通した場合、
だいたい53円ぐらいだそうです。

そのうち、種苗代、肥料代、地代、農薬代、機械代などの
生産コストや人件費、販売管理費などを引くと、
手元に残るのは15円ぐらい。


市場でまっとうな価格がつけばいいのですが
消費者が買わないという理由で
卸業者に買い控えられると
すぐに原価割れしてしまいます。

まあ、だから、政策としても
政府は農家の収入保障などを打ち出して
なんとか生産人口が減らないように
努力をしているわけですが……。


でも既存の流通システムに頼り切ってしまったがために
生産者も消費者も望まない味、望まない時期に
望まない価格の野菜しか手にすることができない。


ある特定の地域の野菜がスーパーに並ばないのは
風評被害のせいだけではありません。

これはどこかで根本的な過ちをおかしていることに
そろそろ気づくべきではないでしょうか。


瀬戸内海にあるハートの形をした島で、
漁業と有機農法を生業として
住民500人ほどが暮らす祝島。

ここで自然エネルギーを使って
自立することを実践的に示そうという
プロジェクトがはじまっています。

「祝島自然エネルギー100%プロジェクト」
名づけられ、この事業を推進する主体として
「祝島千年の島づくり基金」が発足しました。

母体となったのは、
「上関原発を建てさせない祝島島民の会」。
過去28年以上にわたって、
島の対岸の山口県上関町に建設が予定されている
中国電力上関原発の反対運動を続けてきました。

祝島の「いのちの暮らし」を守るため
新たなアクションとして
2011年1月14日に発足したのがこの基金です。

期せずして、東京電力による
放射能漏れ事故により
耳目の集まるところとなりました。

基金では
「1% for 祝島」というサポーター制度を発足。
活動費用となる寄付を募集しています。


このプロジェクトの発足に合わせ
「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画が
全国を巡回上映されています。

スウェーデンで持続可能な社会を構築する人々の取り組みと
上関原発計画に向き合う祝島の人々を描いた作品。

こちらにも目を向けていきたいと思います。


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